色鉛筆日記

サラッとスケッチできるようになることが目標です

道標となる本

何かができないと、周りから固めて行こうと思ってしまいます。ラクしたい、効率よく身に付けたいと道具に頼ります。わたしの場合独学から始めるので、まず本です。

 

実用書の場合、図書館で借りて良いと思った本を買ったり、実際に本屋さんで手にとって中身を確かめてから買う場合が多いです。本屋さんは魅力的です。お目当ての本と同じ棚で面白そうな本を見つけると、予定になくてもついつい買ってしまいます。そういう勢いで買った本の一つがこれです。

 

 

タイトルに惹かれました。すぐにできるようになりたい!と思っているけれど、そう簡単じゃないとはうすうす気づいていました。しっかりパンチをくらいたいと思ったのです。

 

この本は絵の描き方ではなく、絵のトレーニング方法を提示する本です。amazonのレビューにはけっこう厳しいものがありますが、それはある程度絵の描ける人が、求めていた内容ではなかった場合のように感じました。わたしはとても役に立ちました。

 

まず頭の中を整理できました。自分の求めるものが何かをはっきりさせることができましたし、そのために必要なこと=やることが掴めました。

 

何度かブログにも書いた「手段としての絵」という概念が、自分の求めているものだと気付かされたこと、絵がうまいには二つあり、わたしの言う「絵が描ける」は、物の形を知っているという「うまさ」であるのもわかりました。(ちなみにもう一つの「うまさ」はテクニック的に上手い、巧いであり、文字通り絵が上手という場合です。)自分は絵が上手くなりたいんじゃなくて、絵が描けるようになりたいんだーーーという思いが見事言葉で説明されていて、すっきりしました。

 

迷ったら立ち止まって戻る原点のような本になりました。必要なときに読み返すと、もやもやした霧がはれて道が見えてくる、わたしにとっては大切な本です。